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荻野の日記

■先週のいい広告
(キャッチフレーズ)

     命は大切だ。命を大切に。
     そんなことを何千何万回言わ
     れるより「あなたが大切だ」
     誰かがそう言ってくれたら
     それだけで生きていける。


明日のために、いま始めよう。

             公共広告機構

広告主:公共広告機構
掲載媒体:2005/10/30 日経新聞 朝刊
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 あぁ。とっても素敵。このコピーは、いいですね。今回は、ちょっと
素直に感動してしまいました。

 ここにもワザがないかといえば、そんなことはありません。でも、
それを越えて、共感を呼び起こすコピーです。

 ほんとうは、公共広告機構がやっている「命の大切さ」キャンペーンの
広告なんですね。

 そのままやっちゃえば「命を大切にしよう」みたいな、白々しいコピー
でお茶を濁される所です。

 でも、このコピーは、実はその「命の大切さ」というよくあるキャンペー
ンの白々しさに真正面から挑戦しているんですね。

 命の大切さを、ちゃんと自分自身にひきつけ、とらえ直し深い、深い実
感のもとに、コトバを組み立てています。

 命はたしかに大切だけど、命という抽象的なものがあるんじゃなくて、
ひとりひとりの命、という具体的なものしかない。

 ほんとに大切なのは、その「ひとりひとりの命」=「あなた自身の命」
なんだと・・・。

 そういことが、上のコピーを読むとスーッと入ってくる。

 このコピーを見ている人、ひとりひとりの心に直接訴えてくるコピーで
すね。

 これって実は、私が最近考えているこれからの「商売」や「儲け」への
考え方と重なっています。

 つまり「お客様」を、どう考えるのか。これまでの「商売」は、ひとり
ひとりの「お客様」を見ていなかったのじゃないか?

 とうの昔にワン・トゥ・ワンとか、顧客生涯価値に注目とか、マーケティ
ングの理論としては、いろいろ出てはいます。

 それは、それとして正しいと思うし、進んでいるとは思います。でも、
どこか空々しさが残る。

 それって、「命を大切にしよう」というスローガンみたいなもの、ほん
とうにそこにあるのは「ひとりひとりの命=わたしの命」。

 これを商売で言えば、ほんとうにいるのは「いまそこにいるお客さん」
大切なのは、その人が何を望んでいるか。

 そして、「たった、いまそのお客さんとどういう関係がつくれるか。」
だから、ワン・トゥ・ワンも、顧客生涯価値も間違いじゃない、でも
もっと「手触り」のようなものが、あるんじゃないか。

 こういう「手触り」や、「そこにいるお客さん」の実感をどうやったら、
うまく、儲けにつなげていけるのかと考えています。


今日のひと言:


              実感を伝えよう。





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